喪失

今から6年前
おれが離婚した頃、途方も無いとてつもない喪失感に襲われた。
元嫁は同じ空気を吸っていると感じるだけで怒りしかこみあげて
こない存在に成り果てていたが、
子供たちとの別れは自分の身体の一部が無くなったのと同等に感じた。
もっともおれは未だ五体満足で手や足が切断になった経験など
無いのだが、もし仮にそうなった場合きっとこんな胸にぽっかり空白が
空くような虚無感や喪失感にさいなまれるのであろうと感じた。

前置きが長くなってしまったが、
どうやら彼女とは別れることになったらしい。
何度かのメールのやりとりのみで
事務的に別れることが決まってしまった。
3日経ち4日めの今日になって冷静に振り返ってみると
お互いに意地になっていたのだとは思うが、
おれは彼女に対して多くを望んだつもりはなかった。
ただ彼女には直接おれの前に来て顔をあわせてあやまってほしかった。
ただそれだけだった。
彼女はそれすら出来ず(あえて計算のもとしなかったのか?)
あくまでメールのやりとりのみで「許されようと」した。
(そう思ってなかったにしろ事実はそうであり)
直接話し合う機会すら無く、現在の結果に至ってしまった。
思えば彼女とのメールのやりとりの中で、
彼女はおれが彼女を思う気持ちが薄れて行くのに
気がついていたとの内容のことも書かれていた。
それはつい最近に始まったことではないのはメールの内容により
あきらかであるはずなのに、
それに対して彼女はなんらおれへの態度を変える事も無く、
おれの気持ちを自分に向けようとの努力もなんら感じられなかった。
と言う事は彼女はおれと別れるためにいままでいろいろ
時間をかけ計算の上こういった結果をおれに導きださせたのであろうか?
今となってはそんな邪推しかできない。
彼女はおれに許される事なくおれと別れることを選んだのだから。
別れるにしろ、関係を継続するにしろ
おれは彼女を許したかった。
結果として、
彼女がおれに許されたかったかどうかは今となっては定かではない。
ただ、お互い望んだ結果で終焉を迎えたとは思えない。

冒頭のタイトルである「喪失」ってのは、
自分自身この先再び思いをよせる女性と巡り会えることができるか
それについての自信喪失。
もし、この先好きになる人が現れ
男女としてつきあうことになった場合
しあわせに続いていくであろうか?
そうなる自信も同時に喪失してしまった。
哀れであり、惨めである。

9月はおれにとって別れの月であるらしい。

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